個人情報Q&Aバンク

通販サイトに個人情報を提供するとどうなる?安全な利用方法について

Tags: 個人情報保護, 通販サイト, オンラインショッピング, プライバシー, セキュリティ

通販サイトでの買い物と個人情報

インターネットで商品を購入できる通販サイトは、私たちの生活に欠かせない便利なサービスとなりました。欲しいものがすぐに手に入り、自宅まで届けてくれるため、多くの方が利用されていると思います。

しかし、通販サイトを利用する際には、必ず氏名、住所、電話番号、メールアドレス、支払い情報といった大切な個人情報を提供する必要があります。こうした情報を入力することに、漠然とした不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。

「自分の個人情報がどのように使われているのだろうか」「漏洩したり悪用されたりする心配はないのだろうか」といった疑問にお答えし、通販サイトを安心して利用するための注意点をご説明します。

なぜ通販サイトは個人情報を集めるのでしょうか

通販サイトがユーザーから個人情報を求めるのは、サービスを提供し、取引を完了させるために不可欠だからです。具体的には、以下のような目的で個人情報が利用されます。

通販サイトは、これらの目的のために個人情報を取得・利用しますが、日本の個人情報保護法では、個人情報を取得する際には利用目的を明確にし、その目的の範囲を超えて利用してはならないと定められています。

自分の個人情報がどのように使われるか確認するには?

通販サイトがどのように個人情報を扱っているかを知る最も確実な方法は、「プライバシーポリシー」を確認することです。多くの通販サイトは、サイトの下部や会員登録ページなどに「プライバシーポリシー」や「個人情報保護方針」といったリンクを設置しています。

プライバシーポリシーには、サイトがどのような個人情報を収集し、どのような目的で利用するのか、個人情報を第三者に提供する場合があるのか、といった重要な情報が記載されています。専門的な言葉が多い場合もありますが、「個人情報」「利用目的」「第三者提供」といったキーワードに注目して読んでみると良いでしょう。

もし、プライバシーポリシーが見当たらない、あるいは内容が非常に分かりにくい場合は、そのサイトの利用を慎重に検討することも一つの方法です。

通販サイトを安全に利用するための具体的な対策

通販サイトの仕組みを理解した上で、ご自身でできる安全対策をいくつかご紹介します。

  1. 強力なパスワードを設定する: 他のサイトで使い回していない、長く複雑なパスワードを設定してください。氏名や生年月日など、推測されやすい情報は避けることが大切です。パスワードを定期的に変更することも推奨されます。
  2. 二段階認証を利用する: 多くの通販サイトでは、パスワード入力に加えて、スマートフォンなどに送られるコードを入力する二段階認証を提供しています。これを設定しておくと、もしパスワードが漏れてしまっても、第三者が不正にログインすることを防ぐ確率が高まります。設定できる場合は積極的に利用しましょう。
  3. 不審なメールやメッセージに注意する: 通販サイトを装った偽のメールやSMS(ショートメッセージサービス)で、個人情報やクレジットカード情報の入力を求められるフィッシング詐欺が発生しています。公式のサイトから送られたものかよく確認し、安易にリンクをクリックしたり、情報を入力したりしないようにしてください。公式サイトのアドレス(URL)を確認する癖をつけましょう。
  4. プライバシーポリシーを確認する: 前述の通り、そのサイトの個人情報の取り扱いについて理解するために、プライバシーポリシーを確認しましょう。情報提供(メールマガジンなど)が不要であれば、設定で受け取らないように変更できます。
  5. 提供する情報を限定する: 必須項目以外の個人情報の入力は任意であることがほとんどです。必須ではない項目については、本当に必要な情報以外は入力しないという選択もできます。
  6. 情報漏洩のニュースに注意を払う: 利用している通販サイトから情報漏洩が発生したというニュースが報じられることがあります。もし利用しているサイトで漏洩が発生した場合は、サイトからの案内に従ってパスワードを変更するなどの対応を行いましょう。

まとめ

通販サイトは、適切に個人情報が管理されている信頼できるサイトを選び、ご自身でもパスワード管理や不審な連絡への注意といった対策を行うことで、安全に利用することができます。

サイトのプライバシーポリシーを確認し、どのような目的で個人情報が使われるのかを理解することは、安心してサービスを利用するための第一歩です。ここでご紹介した対策を参考にしていただき、快適なオンラインショッピングをお楽しみください。